大垣教区大泉寺のブログ

真宗大谷派のお寺

「お葬式、法事、遺骨の手引き」への門徒さん方の反響

高齢の門徒さんから

「家族のお葬式をしたことがなく、

法事や遺骨のことも分からない。

お葬式や法事のことなどを

書いたものを作ってほしい」

とのご要望をいただきました。

 

これを受けて門徒さん方向けに

「お葬式、法事、遺骨の手引き」

の作成を進めています。

 

このことで他の門徒さんにご意見を聞いたところ、

「とてもよい。ぜひ欲しい」

「住職の意見を書いた内容でよい」

との声がありました。

 

お葬式や法事は長らく

「親族から批判が出ないよう、しきたりを守ることが大事」

とされていましたが、今は

「自分たちがうなずけるもの、若い世代に継承させたいものにしたい」

との思いで勤められることが大多数です。

 

「しきたりを守らせるため」の手引きではなく、

「お葬式や法事をされる方が安心できる」手引きに仕上げます。

仏壇じまいの主な方法

「今住んでいる家に実家の仏壇を移せないので
仏壇じまいをしたい」

こうしたご相談を門徒さん方から受けることがあります。
仏壇じまいに対しては、私も仏壇屋さんも
世間の実情を思うと仕方がないという感覚です。
「そんなもったいないことをするなんて」
とは申しませんので、
お悩みの門徒さん方は
どうぞお気軽にご連絡いただければと思います。

 

実際の仏壇じまいの手段ですが、
運び出しの前に仏前での最後の法要をお勤めします。
(「おしょうぬき」と呼ばれます)

運び出しの方法は主に三つあり、

・仏壇屋さんに依頼をする
廃棄物処理業の会社に依頼をする
・自分たちで行政のクリーンセンターに持ち込む

があります。

 

仏壇屋さんに依頼をすることの利点は
「専門の人が行うので心理的な負担が小さい」
「地域の仏壇組合で運び出しの金額が公平に決められているなど、
お金の高い安いを気にしなくてよい」
です。
地域の仏壇屋さんが来られるなら、注意点はそうありません。

 

廃棄物処理業の会社に依頼をすることの利点は
「他の家具類や不要物の処分とあわせて行える」
です。
ただ、中には
「おしょうぬきがされていても仏壇の片付けはできない」
という業者もありますので、
その際は仏壇店や「仏壇も大丈夫です」という業者をあたることになります。

注意点としては
「営業電話やインターネット広告だけを頼りに業者を決めない」
です。
「安い見積やわかりやすそうな料金システムをうたいながら、
作業当日になって運搬費などの名目を別途要求する」
といったケースがあります。

「行政の一般廃棄物収集運搬許可を受けている業者の中から選ぶ」
(各市町村のホームページで公表されています)
「業者に行政の許可を受けているかをたずねる」
「きちんとした見積もりをしてもらう、相見積もりをする」
などが大事です。

 

自分たちで行政のクリーンセンターに持ち込むことの利点は
「お金が一番かからない」
です。
大垣市の場合は米野町のクリーンセンターで行政手続きをした後に、
養老町の西南濃粗大廃棄物処理センターに持ち込むことになります。

しいて注意点を申すなら
大きなものを運び出す、車で移動させる際の安全面です。

大泉寺へのアクセス

・地元の方向けの説明
大垣市民病院の北側の東西の道沿い(いわゆる一宮線)に
大泉寺はあります。
市民病院方面から西へ向かい、
「船町5」交差点を過ぎたところの北側です。
駐車場は「船町5」交差点の北西の、細長いアスファルトの空き地です。

 

大垣駅からバスを利用して向かう場合
大垣駅南の、名阪近鉄バス4番のりばから出る

「稲葉線 稲葉団地行き」
荒崎線 十六町行き」
「青柳線 イオンモール大垣行き」
「綾里養北線 蛇持方面 ザ・ビッグ養老店」行き

に乗り、
「船町」バス停で下ります。
目の前の横断歩道を北に渡れば大泉寺があります。

なお、大垣駅へは大泉寺の真正面のバス停から行けます。
(全ての便が大垣駅に行きます)

 

大垣駅から養老鉄道を利用して向かう場合
養老鉄道の桑名行きに乗り、
西大垣駅」で下車。

改札を出て右(南)に進み、
「久瀬川2」の交差点を左折(東へ)。
そのまま直進し、
「船町6」交差点を過ぎたところの北側です。
(徒歩約15分)

 

大垣駅から徒歩で向かう場合
大垣駅南口の先の「高屋町」交差点を南へまっすぐ。
寺内町」交差点を右(西)に曲がり、
「船町6」交差点を過ぎたところの北側です。
(徒歩約30分)

 

・高速道路を利用して向かう場合

名神高速道路、大垣インター

大垣インター出口から国道258号線を北へ向かい、
「禾森(のぎのもり)」交差点を左折(西へ)。
そのまま直進し、
「船町5」交差点を過ぎたところの北側です。


東海環状道、大垣西インター

大垣西インター出口から「桧町」交差点を南へ向かい、
「中曽根」交差点を左折(東へ)。
そのまま直進し、
「船町6」交差点を過ぎたところの北側です。


※カーナビの住所入力で向かう方へ
大泉寺前のバス停名は「船町」で、
周辺の交差点名「船町~」とありますが
当院の住所は
大垣市久瀬川町(くぜがわちょう)」です。

法事に際してよくいただくご質問

問.

法要の時間はどれくらいですか。

応.

当院の場合、法事は中休みを含めて約1時間、

命日法要は20分前後です。

 

問.

法事を勤める際にお仏壇に準備するものはなんですか。

応.

仏花、お線香、ろうそくのご用意をお願いします。

(四十九日は白のろうそく、一周忌からは赤のろうそく)

その他に、お焼香に使う炭と抹香、

お仏壇に掛ける打敷(うちしき、三角形の飾り布)もあればお願いします。

「おけそく(白い丸餅のお供え)」は省略される方が多くなってきました。

 

問.

親族の法事や命日法要に行く際の持ち物はなんですか。

応.

念珠(数珠)や勤行本(いわゆる「お経の本」)がある方はご持参ください。

勤行本はお寺に貸出用のものもあります。

 

問.

法事に持っていく数珠は決まっていますか。

応.

「法事用の数珠、お葬式用の数珠」という話を聞くことがありますが、

当院の宗派(真宗大谷派東本願寺)では皆さんが使われる数珠に

「法事用」、「お葬式用」の区別はありません。

どんなものでも大丈夫です。

 

問.

法事や命日法要に着ていくのはやはり礼服ですか。

応.

「着ていく服のことで悩まずに済む」と礼服を選ぶ方が多いですが、

個人的には「自宅で洗えるような普段着でも」と感じます。

 

問.

法事に参列する場合はお供えの菓子折りを用意するものですか。

応.

そうした習慣が以前からありますが、

最近は親族同士の申し合わせで省くこともよくあります。

御仏前のお金も同様です。

 

問.

法事の後の食事は必要ですか。

応.

「法要が終わり次第解散」もありますが、

家族同士、親族同士での食事を楽しみたい場合は

もちろんあってもよいです。

 

問.

本堂で法事を勤める場合はどんな準備をしに行くものですか。

応.

仏花やろうそくはお寺に元からありますし、

椅子などの準備もこちらでしますので

実際にはお参りの方がすることはそうありません。

法要が始まる15分ほど前の集合・到着で大丈夫です。

 

問.

大泉寺に駐車場はありますか。

応.

境内出入口から50メートル東に参詣者専用駐車場があります。

※境内に隣接している月極駐車場は当院の土地ではありません。駐停車厳禁。

 

問.

本堂で法事を勤める場合、本堂使用料は必要ですか。

応.

これまでは使用料の設定もお願いもしていませんでしたが、

将来の本堂の修繕積立金(寄付金)として

3000円以上を納めていただけると助かります。

2023年度、報恩講のご案内

浄土真宗の宗祖、
親鸞聖人のご命日の法要として勤まる報恩講
下記の内容で行います。


10月16日(月曜)

13時 御伝鈔(ごでんしょう)拝読
14時 伝統法要(近隣の真宗寺院方、出仕)
15時 法話(釋巧弦 様)


10月17日(火曜)

13時 帰敬式(法名伝達式)
14時 伝統法要(近隣の真宗寺院方、出仕)
   登高座(とうこうざ)あり
15時 法話(祐泉寺 様)

 

初日の13時からは
親鸞聖人のひ孫である覚如上人の
「御伝鈔」を拝読します。
こちらは親鸞聖人のご生涯について、
格式を重んじた表現で記されたものです。
「御伝鈔」は上下二巻に分かれており、
今回は上巻を拝読します。
時間は40分~45分です。

14時からは近隣の真宗寺院方との
伝統法要が勤まります。
親鸞聖人が作られた「正信偈」と「和讃」を、
平常よりも重い節でお勤めします。
時間は45分~50分です。

15時からは
浄土真宗本願寺派西本願寺)の
釋巧弦様による法話がございます。
私も本堂参詣席から聞き学びをいたします。

 

二日目の13時からは
帰敬式(法名伝達式)が勤まります。
これは、受式を希望される門徒さんが
「本堂の阿弥陀如来の前でおかみそりを受け、法名をいただく」
というものです。

14時からは初日同様、
近隣の真宗寺院方との
伝統法要が勤まります。
この日は登高座という特別な儀式作法を行います。

15時からは
当院と同じ真宗大谷派東本願寺)の
祐泉寺様による法話がございます。
初日に続いて、本堂参詣席から聞き学びをいたします。

 

門徒の皆様や有縁の皆様の
幅広いご参詣をいただきたく、
ご案内申し上げます。